凛世「………。夏祭りデートでしょうか…？」

恋鐘「むきー！！許せんばい！」

霧子「（ﾊﾞﾝﾊﾞﾝﾊﾞﾝﾊﾞﾝﾊﾞﾝﾊﾞﾝ）」

千雪「許さない許せない許さないちゆ」

甘奈「甘奈もそう思います」

円香「最悪……」



***

凛世「という事でお待ちしておりました…」

円香「………………」

恋鐘「カッー！見んね霧子、卑しか女ったい！」

霧子「(ｶﾞﾝｶﾞﾝｶﾞﾝｶﾞﾝｶﾞﾝ)」(藁人形釘打ち

恋鐘「霧子も浄化してやるっと息巻いとっと！」

千雪「絶対に許さない絶対に許さない絶対に許さない」

甘奈「甘奈もそう思います」


羽那「えー。なになに？何かあったの？」


凛世「では全員集まりましたので被告人鈴木羽那の裁判を開廷致します…」

羽那「裁判？あたし何かしたっけなー？」

恋鐘「しらばっくれても無駄ったい！証拠は揃っとっと！」

凛世「はい…。こちらにプロデューサーさまと羽那さんののななな夏祭りででデートのしょしょ証拠写真ががコヒュ」

円香「ねえ、大丈夫？」

凛世「ありがとうございます…」

羽那「んー」

凛世「なんでしょうか…？」

羽那「でもコレって『行く？』って聞いてくれたのはプロデューサーだよ？」

千雪「あー！！自慢よ自慢！自分誘われた側アピの自慢よ！見なさい、この絶対純白の皮を被ったどす黒い悪魔を！」

甘奈「甘奈もそう思います」

霧子「ふふ…。恋鐘ちゃん…、凛世ちゃん…、羽那」

恋鐘「はい聞いた？聞いとっと？霧子も許されないと怒とっと！」

やば眠い明日もちこし

凛世「はい…。凛世は確かにこの耳で聞きました…｡という訳で主文は後回しにして判決の理由を述べます…」

円香「まだ訴訟内容も言ってないけれど」

霧子「(ｶﾞﾝｶﾞﾝｶﾞﾝｶﾞﾝｶﾞﾝ）」(ｶﾞﾍﾞﾙﾌﾞﾝﾌﾞﾝ

恋鐘「霧子は怒りに震えて有罪と言とっと！」

千雪「そうよ！有罪有罪！羨ましい！羨ま私刑よ！」

甘奈「甘奈もそう思います！」

円香「判断が早い」

羽那「んー、じゃあ…」

凛世「何でございますか…？」

羽那「みんなもプロデューサーにデートしよって言えばいいのに。楽しいよ？」


凛世「………」

恋鐘「………」

霧子「………」

千雪「………」

甘奈「………」

円香「………………」


凛世「それとこれとは別問題でありまして…」

千雪「そ、そうよ！だってプロデューサーさんはいつも忙しそうだし…」

甘奈「甘奈もそう思います…」

恋鐘「それに、誘うにしとっとタイミングとかもあるとよ…」

霧子「…っ！……！」

恋鐘「霧子はうちたちには心の準備が必要だと言とっと！」

円香「それにアイドルがデートとか…」

羽那「ふーん…。あ、そうだ。あたしはもう1回デート行きたいからプロデューサーに聞いてみるね」

凛世「な、なんと…！」

千雪「不純！不潔！甘奈ちゃん聞いた？？息を吸うように男を誑かす女、それが鈴木羽那の正体よ！！」

甘奈「甘奈もそう思います！」

千雪「甘奈ちゃんなんて一生かかっても自分から誘うなんて出来ないのに…」

甘奈「甘奈はそうは思いません」

円香「あ、否定もできたんだ」

羽那「プロデューサーってね、道が混んでる時は手を繋いでくれるんだよ。手、おっきかったなー」

凛世「藁人形と…、五寸釘…。ポチります…」

霧子「雑草さん…、ドブネズミさん…、鈴木羽那ァ…！」

恋鐘「霧子も怒りが怒髪天をついとっと！！」

千雪「ああ八百万の神よ！この卑しき女に裁きを！」

甘奈「甘奈もそう思います」

羽那「あ、それとね。今、プロデューサーの待ち受け、実は浴衣のあたしとのツーショなんだ」

凛世「はい、これはもう激おこ凛世でございます。裁判長…、この女に情状酌量の余地はありません…」

恋鐘「カッー！卑しか！匂わせ卑しか！！」

霧子「……！……っ！！」(ｶﾞﾍﾞﾙﾌﾞﾝﾌﾞﾝ

恋鐘「裁判長も凛世の言う通りと怒りに身体を震わせちょっと！」

千雪「この卑しさが実態化したような女には厳罰が必要ちゆ」

甘奈「甘奈も厳罰を求めます」

円香「というか幽谷さんが裁判長だったんですね」

羽那「裁判長って響きなんかカッコイイかも。よっ、裁判長！」

霧子「(ｶﾞﾝｶﾞﾝｶﾞﾝｶﾞﾝｶﾞﾝ）」(ｶﾞﾍﾞﾙｶﾞﾝｶﾞﾝ

凛世「羽那さん…、ご静粛に…｡ただいま裁判長より判決文が読み上げられます…」

霧子「恋鐘ちゃん、判決文さん…」

恋鐘「霧子は、主文被告人を謹慎1週間、プロデューサーとの非接触１ヶ月とすると言とっと！」

円香「言ってました？」

霧子「……っ」(ｺｸｺｸ

円香「言ってたんですね…」

千雪「霧子ちゃんナイス判決よ！」

甘奈「甘奈も支持します」

羽那「えー」

千雪「うふふふふ。よく反省しなさい。それと今後プロデューサーさんとの関係性を考え直すといいわ」

甘奈「甘奈もそう思います」


羽那「うーん、関係性…」


羽那「ちゃんと付き合って、彼氏としてデートしてもらえばいいってこと？」


凛世「……っ！？」

恋鐘「…っと！？」

霧子「…！？！？」

千雪「…………死」

甘奈「甘奈はそうは思いません」

円香「………。………………は？」


円香「 は ？ 」


終

乙
「見んね霧子!」のネタ久しぶりに見た気がする
短く纏まっていてスピード感持って読めるSSだったよ

わぁ……みんな壊れちゃったぁ……

甘奈ちゃん最後の最後でちゃんと意見言えたじゃねぇか……

……乙でした

主文後回しなのにあまり重い罰じゃなくて草