悪魔「いやいやいや、P様。お札……いや『日本銀行券』と正式名称で申した方がよいでしょうね」
悪魔「日本銀行券にはそれぞれ記号番号が振ってあるのですよ。やれ特殊な用紙を用いて歴史上の偉人を書いて透かしを入れればお札になるわけではありません」
悪魔「そうして出来たお札に日本銀行が番号を与えて初めて日本銀行券という価値のあるものとなるのです」
悪魔「でなければ、いくら特殊な加工をしているとはいえあんな紙切れが一万円の価値など持つはずがないではないですか」
P「……日本銀行以外が割り振った以外の番号の万札を新しく創造したとして、それがどんなに精巧でも全て偽札。といって既存の番号のお札をコピーしても結局偽札。そういうことだな」
悪魔「その通り。打ち出の小槌から出てくる小判のようにはいかないのですよ」ニヤニヤ